CEROは11月30日、『アサシン クリード ヴァルハラ』において「本機構のレーティング審査時に同社から提供された審査資料にはない表現内容が含まれていたことが判明した」と発表しました。また、審査済みコンテンツに差し替えさせて「ユービーアイソフト社に対して当件が発生した経緯等について詳細の説明を求めている」としています。
先日の事前に説明がなかった『アサシン クリード ヴァルハラ』流血表現規制に関しては、ユーザーの不満が非常に高まっていました。そのため、Ubisoftが、”関係機関の基準に則り流血表現を削除とした”と釈明をしましたが、CEROは、”関係機関とは無関係。流血表現は許可済み”と反論していました。最終的に、Ubisoftは、”社内の問題であったと謝罪”、調査後に”12月中旬に流血表現がオンでできるようにする”とし、不具合であったとも取れる内容で締めくくっていました。
おそらく、CEROは、これら流血表現も含めて、適切に審査資料を提供していないことを問題と考えていると思われます。
ユービーアイソフト株式会社「アサシン クリード ヴァルハラ」 未審査版の販売について
2020-11-30
ユービーアイソフト株式会社が11月10日に販売を開始した「アサシン クリード ヴァルハラ」について、同社がオフィシャルダウンロードゲームストアにおいて本機構レーティングマーク「Z」(18歳以上のみ対象)を表示して販売したものに、本機構のレーティング審査時に同社から提供された審査資料にはない表現内容が含まれていたことが判明いたしました。それらの表現内容は、CERO倫理規定や審査基準において禁止表現に相当すると考えられます。本機構は当件をユービーアイソフト社に連絡し、それを受けて審査済コンテンツに差し替えられております。
本機構では、ユービーアイソフト社に対して当件が発生した経緯等について詳細の説明を求めております。
たぶん…もう少し上の立場の人たちが、CEROに経緯説明を求めているのでは想像してしまいます。