CERO(特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構)は11月19日、Ubisoftが昨日11月18日に公開した「『アサシン クリード ヴァルハラ』のゲーム内表現に関して」、”一切連絡および協議の申し出を受けておらず無関係である”と発表しました。
Ubisoftの発表では、”当初予定していた修正内容では日本で発売することができない可能性が高い”ことを理由に”関係機関との協議の上”で当タイトルの流血表現を修正したと言及しています。これを受けて、CEROは、この「関係機関」は本機構ではないと言っているわけです。
前回の繰り返しになりますが、一般的に、各国のレーティング機関には基準となるガイドラインがあり、それに基づいて開発を進めると思います。”流血”の有無といった大きな基準は、事前に分かっていたと思いますが、調整が考えていたよりも速やかに進まなかったのでしょうか。
ユービーアイソフト社11月18日付け発表文について
2020-11-19
11月18日、ユービーアイソフト社がUBIBLOGにおいて「『アサシン クリード ヴァルハラ』のゲーム内表現に関して」という文書を発表されております。本機構では、この件について同社から一切ご連絡も協議のお申し出もいただいておらず無関係ですので、その旨お知らせいたします。
Ubisoftは11月19日17時50分、CEROの発表を受けて、調査中と発表しています。
【2020年11月19日17時50分追記】
先日公開した流血表現の修正に関しまして調査を進めた結果、弊社内の問題であることが判明いたしました。関係各所及びユーザーの皆様には、心よりお詫びを申し上げます。
流血表現につきましては社内でさらなる調査を至急行っており、詳細が分かり次第お知らせいたしますので、今しばらくお待ちくださいますようよろしくお願い申し上げます。
ユービーアイソフト
Ubisoftの流血表現削除の発表は、レーティング機関の基準に則ったというコメントなので、CEROに多くの問い合わせがいったのかもしれません。CEROもコメント発表せざるをえなかった状況なんでしょうね。
11月20日追記:ねとらぼ誌によると、「出血表現を含む内容で審査通過していた」ことが分かりました。
ところが、ねとらぼ編集部が11月19日にCEROに取材を申し込んだところ、担当者は「声明文でユービーアイソフトは『関係機関と協議の上』と書かれていますが、この件についてユービーアイソフトジャパンや本社から事前に一切のご連絡も協議の申し出も受けておりません」と困惑した様子。
既にCEROからユービーアイソフトに対し問い合わせ中だとした上で、流血表現が削除になったことについても「だいぶ前に審査した際に、過去シリーズと同等の出血表現を含む内容で提出いただきましたが、そこで『Z』で審査を通しておりました」と、審査は流血表現を含む内容で通過していたことを明かしました。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2011/19/news148.html