ソニーは7月10日、同社の完全子会社を通じてEpic Gamesに2.5億ドル(約268億円)の出資を行い、少数持分を取得することに合意したと発表しました。
ソニーが、米国のゲーム開発会社Epic Gamesに出資
ソニー株式会社
Epic Games, Inc.
ソニー株式会社(以下、ソニー)とEpic Games, Inc.(以下、Epic)は、ソニーがその完全子会社を通じてEpicに2.5億米ドル(約268億円※)の戦略的な出資を行い、これによりEpicの少数持分を取得することについて合意しました。両社はこれまでもさまざまな協業をしていますが、本出資によりさらに関係を強固にし、最先端のテクノロジー、エンタテインメント、及びオンラインサービスを発展させるという両社共通のミッションを強化していきます。
本出資を契機に、ソニーの優れたポートフォリオであるエンタテインメント資産とテクノロジー、及びEpicのソーシャルエンタテインメントプラットフォームとデジタルエコシステムを跨ぐコラボレーションを拡大し、ユーザーとクリエイターにユニークな体験を提供することをめざします。なお、本出資の完了は関係当局の認可を含む、諸条件を満たすことが条件となります。
- ソニー株式会社 会長 兼 社長 CEO 吉田 憲一郎のコメント:「Epicはグラフィックなどの優れた技術を持ち、“Unreal Engine”をはじめとする数々のイノベーションによりゲームエンジンの進化を牽引しています。また『フォートナイト』ほどに革新的なエンタテインメント体験の例は他にありません。今回の出資を通して、Epicとの協業のさらなる深化を模索し、ゲームの分野に限らず、急速に発展しているデジタルエンタテインメントの領域で、ユーザー、そして業界の皆様に喜んでいただけるような価値を提供していきます。」
- Epic Games, Inc. ファウンダー CEO ティム・スウィーニーのコメント:「ソニーとEpicは両社ともクリエイティビティとテクノロジーが交わる分野でビジネスをしており、ゲーム、映画、音楽を融合させるリアルタイム3Dソーシャルエクスペリエンスに関するビジョンを共有しています。私たちは協力して、すべてのユーザーとコンテンツクリエイターに向けて、よりオープンでアクセスしやすいデジタルエコシステムの構築をめざします。」
- ※1米ドル=107円として計算
ゲームだけでなく映画など、様々なプラットフォームに提供している”Unreal Engine”。これらが今後、とりわけXboxにリリースしている開発会社へ、どのような影響がでるのかが気になります。Epicは非上場なので規模が不明ですが、売上高5,000億円ほどあると予想されています。出資を受ける具体的な目的は不明ですが、Epicは積極的に様々な会社を買収しており、そのためのさらなる資金が必要なのかもしれません。Epicも独占販売したりするので、似たものどうしなのかな。