ファミ通「ゲームソフト・ハード売上ランキング2021年」公開!国内家庭用ゲーム機の市場規模 3,614億円に。

「ファミ通」誌は1月11日、2021年の国内家庭用”ゲームソフト(パッケージ版のみ)”および”ハード”の売上速報を公開しました。集計期間は、2020年12月28日~2021年12月26日。

市場規模

2021年全体の市場規模は、3613.9億円 となり、前年比で 98.4% と僅かに下回りました。内訳をみると、ハードは、2028.7億円で 109.3%と上昇している一方、ソフトは、1585.2億円で 87.2%と下降し、純利が期待できるソフトが厳しい結果となっています。また、前年の2020年と比較すると、ハードとソフトとの売上がかなり開いており、ソフトの売上が伴っていないように思えます。

ハード

発売から1年経過した次世代機の販売台数ですが、PS5は、週次にすると約18,619台、XSX|Sは、約1,870台と、入手困難な状況が続いていたことが分かります。一方で、Switchは、週次約107,290台と、安定した供給となっていました。半導体不足もありますが、次世代機SoCは7nmで製造されており、PC用CPUと製造レーンの取り合い、さらに歩留まりが悪かったことも背景にあるようです。今年PC用CPUは5nmへ移行するので、次世代機の供給量は、だいぶ改善するとは思います。

ソフト

Top10をSwitchタイトルが独占しました。『モンハンライズ』が235万本で首位。『ポケモンBDSP』が11月発売にも関わらず、231万本で2位に。Top10を見ると、”繰り返し遊べ”かつ”飽きない”ゲームが多いというのがSwitchの強みかもしれません。特に6位『マリオカート8デラックス』は、5年も売れ続けるお化けタイトル。2021年販売シェアの約90%がSwitchタイトルという集計結果も出ており、サードパーティは、SwitchやPCへ移行するかマルチ展開をしている傾向があります。日本国内向けタイトルであるKONAMIの3位『桃鉄』が良い例かもしれません。

まとめ

次世代機は、日本国内市場規模3613.9億円や国別人口比を考慮すると、日本国内の需要を満たすほど販売台数が割り当てられておらず、国内シェアが低い状況となりました。結果として、日本国内ゲーム開発会社がプラットフォームをSwitchやPCへ移行し、PlayStationソフト売上の減少が進んだようです。Xboxタイトルは、PC(Win)でも遊べるので、2つのプラットフォームという強みがあります。

PlatformNorth AmericaEuropeJapanRest of WorldGlobal
PlayStation 5 (PS5)6.916.591.232.5217.25
Xbox Series X/S (XS) 6.003.630.131.7211.48
出典:VGCharz

Sonyの決算発表は、2月2日とまもなくです。今年、PS Plusなどサブスクの割引が多かったことが気になりますが、売上目標は達成しているのではないでしょうか。

ファミ通ゲームソフト・ハード売上ランキング2021年年報

市場規模比較

2021年(52週)

  • ハード:2028.7億円
  • ソフト:1585.2億円
  • 合計:3613.9億円
2020年(52週)

ハード:1856.6億円
ソフト:1817.2億円
合計:3673.8億円

昨年対比

ハード:109.3%
ソフト:87.2%
合計:98.4%

※ソフトはパッケージ版(ダウンロードカード、本体プリインストール版を含む)のみの推計(ダウンロード販売、アイテム課金などのデジタル決済は含まず)
※2020年の集計期間は、2019年12月30日~2020年12月27日

各ハードの販売台数

(累計販売台数の集計期間は各発売日~2021年12月26日/単位:台)

Nintendo Switch(※1)

  • メーカー名:任天堂
  • 発売日:2017/3/3
  • 推定年間販売台数:5,579,127
  • 推定累計販売台数:22,919,501

プレイステーション5(※2)

  • メーカー名:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
  • 発売日:2020/11/12
  • 推定年間販売台数:968,185
  • 推定累計販売台数:1,223,335

Xbox Series X|S

  • メーカー名:日本マイクロソフト
  • 発売日:2020/11/10
  • 推定年間販売台数:97,234
  • 推定累計販売台数:128,658

プレイステーション4(※3)

  • メーカー名:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
  • 発売日:2014/2/22
  • 推定年間販売台数:104,054
  • 推定累計販売台数:9,394,944

ニンテンドー3DS(※4)

  • メーカー名:任天堂
  • 発売日:2011/2/26
  • 推定年間販売台数:28,540
  • 推定累計販売台数:24,587,448

※1:Nintendo Switch Lite、有機ELモデルを含む合計値です。
※2:プレイステーション5 デジタル・エディションを含む合計値です。
※3:プレイステーション4 Proを含む合計値です。
※4:ニンテンドー3DS LL、Newニンテンドー3DS、Newニンテンドー3DS LL、ニンテンドー2DS、Newニンテンドー2DS LLを含む合計値です。

2021年家庭用ゲームソフト販売本数 TOP10

2021年国内家庭用ゲーム市場規模が発表。市場規模は3613.9億円(昨年比98.4%)。Switchが2年連続で500万台突破。『モンハンライズ』と『ポケモンBDSP』がダブルミリオンを達成 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com