ゲーム総合情報メディア「ファミ通」は9月9日、2020年11月12日発売「プレイステーション5」の国内推定累計販売台数が、100万台を突破したと発表しました。
「プレイステーション5」 国内推定累計販売台数
(集計期間:2020年11月12日~2021年9月5日/販売週数:43週)
国内推定累計販売台数:1,012,656台
<内訳>
プレイステーション5:847,421台
プレイステーション5 デジタル・エディション:165,235台
今回の速報について
ソニー・インタラクティブエンタテインメントのゲーム機「プレイステーション5」(2020年11月12日発売)は、発売から43週(約10ヵ月)で国内累計販売台数100万台を突破しました。
また、プレイステーション5向けのパッケージソフトでは、「バイオハザード ヴィレッジ」(カプコン/2021年5月8日発売)が6.7万本※を売り上げ、累計販売本数トップとなっています。
同ハードは、発売から現在にかけて抽選販売が実施されるなど、入手困難な状況が続いています。「FINAL FANTASY XVI」(スクウェア・エニックス/発売日未定)といった人気タイトルの発売も発表されており、今後の供給増加と販売台数の伸びが期待されます。
※ソフトの累計販売本数は2021年8月29日まで、パッケージ版のみの集計となっております。(プレイステーション5の累計販売台数は2021年9月5日までの集計。)
※本データを記事などに使用する場合は、出典が「ファミ通」である事の明記をお願いします。
※本調査データは、 KADOKAWAグループのシンクタンクである角川アスキー総合研究所が調査し、KADOKAWA Game Linkage に提供しています。
以下、私の感想文。
一方でPS5ソフトウェアに関しては、毎週、ファミ通発表の売上を集計するサイト「ゲーム売上定点観測」によると、2021年9月4日までの集計で、2020年は61,908本、2021年は180,712本、累計242,620本の売上となっています。ファミ通はTOP30未満を公開していないので、当該集計サイトでは多少数字が低く出ている(バイオは8割)ことを考慮しても、パッケージ版は、実質約30万本程度しか売上がありません。また、ダウンロード版の割合は、SIEのIRでは約70%と表記されていますが、おそらくこれにはフリープレイなどが含まれており、各ソフトウェアベンダーの決算やTwitterを見ると多くて50%です。全部でソフトは約60万本と予想します。
PS5売上 TOP10(「ゲーム売上定点観測」より)
- バイオハザード ヴィレッジ…53,953本
- Demon’s Souls…51,796本
- Marvel’s Spider-Man: Miles Morales…43,692本
- ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード…23,491本
- ラチェット&クランク パラレル・トラブル…17,850本
- Ghost of Tsushima Director’s Cut…17,271本
- JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered…14,749本
- SCARLET NEXUS…12,785本
- Returnal…9,148本
- コール オブ デューティブラックオプス コールドウォー…6,045本
まとめると、PS5ハードウェアは約100万台、PS5ソフトウェアは約60万本で釣り合っていません。PS5本体は、ほとんど日本に存在していないのではないかと勘ぐってしまいます。このままですと、PS5の国内シェアが下がり、特に日本国内向けのタイトルを制作する開発会社はPS5でリリースを控えようとします。また、SIE全体の売上は連結するので問題ないのですが、Japanブランチにおいては、純利が出るソフトの売上が下がるので、戦略的に日本市場の重要性が低いと誤解されるかもしれません。
SIEが転売対策を本気でやらないと、日本国内の需要は増えないのかも。