『Fallout 76』大型無料アップデート「Wastelanders」の新要素をリードデザイナーが解説!

リードデザイナーFerret Baudoin氏のインタビューを以下に引用します。

新たなストーリー、新登場のNPC、新規イベントなどなど、ベセスダ・ゲームスタジオのリードデザイナーが新要素を解説。

著者:Anne Lewis、シニアコンテントマネージャー


『Fallout 76』の大型アップデート、「Wastelanders」でウエストバージニアにNPCたちが帰ってくる!「Wastlanders」では、「Fallout」シリーズの原点に戻り、魅力的なNPC、プレイヤーの選択によって反応が変わる会話システム、そして新たなメインストーリーが楽しめます。すでに本作をお持ちのPlayStation®4プレイヤーの皆さんは、無料でアップデートが可能です。また、まだお持ちでない皆さんも『Fallout 76』を購入していただくだけで、「Wastlanders」までのアップデート全てをお楽しみいただけます。

今回は、「Wastelanders」アップデートの新要素についてベセスダ・ゲームスタジオのリードデザイナー、Ferret Baudoinにインタビューを行ないましたのでご紹介します。

新しいメインクエストは既存のメインクエストにどのように当てはまるのでしょうか? また、新クエストを楽しむにはある程度のレベルに達していなければいけないのでしょうか?

まず「Wastelanders」のストーリークエストはふたつに分かれています。ひとつは、Vault 76から出た後すぐに始められ、ザ・ウェイワードというバーを中心に展開されます。ザ・ウェイワードのフレンドリーな(たまに怒りっぽい)バーテンダー、ダッチェスはかなりのトラブルを抱えているので助けてあげてください。

また、ダッチェスからは『Fallout 76』のオリジナルクエストを始めることもできるので、新旧クエストを合わせながら進めることもできます。さらに今回は、オリジナルクエストもアップデートしていて、新しいNPCが登場します。ローズやMODUSといった初期キャラクターの会話も追加しています。

ふたつ目の新しいメインクエストは、レベル20からサットンでプレイでき、ザ・ウェイワードのクエストより肉厚な内容となっています。このクエストではレイダーと入植者たちと出会い、アパラチアにある謎の宝を探すことになります。ザ・ウェイワードのクエストだけではレベル20に到達することはできませんが、オリジナルクエストをこなし、森林地帯と毒の峡谷を探検しているとすぐにレベルアップできるはずです。

ヒント:クエストBureau of Tourismをザ・ウェイワードのクエスト後に行い、毒の峡谷のデイリークエストを行うとすぐにレベルアップできます。

新しいNPCたちによってゲーム体験はどのように変わりますか?

人間のNPCがアパラチアに戻ってくることで、『Fallout 76』はより生き生きとした世界になっています。NPCたちは、時に助けを必要とし、ストーリーを語り、クエストを提供してくれます。それに加えて、アパラチアの世界に根本的に反応し、プレイヤーにロールプレイと自己表現の機会を与えてくれるのです。

アパラチアにやってきた人々による変化は、本質的には進化的なものなのです。1年が経過し、また新たな人々がやってきました。彼らには、アパラチアの環境に適応しウエストバージニアに居場所を見つけようとしているといった物語があるのです。

さらに今回は、新たな人間の敵も登場していて、戦闘システムに戦術的な要素を加えています。薬物中毒の集まりであるブラッドイーグルスは、自分たち以外の全てに敵意を持つグループで、他にも謎が多いモスマン教団が敵として登場します。実は、敵の種類が増えることで、アーマーやスティムパックの良い供給源にもなってくれていたりします。

また、このアップデートで、新しいNPCはどこにでも存在するようになりました。彼らは道路沿いや集落の中にいたり、いくつか既存の場所を乗っ取って、自分たちのものにしていたりもします。森林地帯と毒の峡谷の周辺に最も集中していることもあります。マップ上の危険なエリアは、プレイヤーと同様NPCにとっても危険なエリアとなっているのです。

2つの新派閥(レイダーと入植者)にはそれぞれクレーターとファウンデーションという拠点がありますが。そこでは何ができるのでしょうか?

クレーターとファウンデーションは、ショップや作業台があり、レイダーと入植者について話をしたり、学んだりできます。これらの集落は、ベセスダの他のタイトルをプレイしたことがある方なら、ノスタルジックな気分になれると思います。また、そこで生活しているNPCにはそれぞれのルーティンがあります。寝て、働いて、そしてたまに古き良き時代のアパラチアのジャムセッションに集まってくることもあるのです。

どちらの集落も、大切な人たちに囲まれた自分の家を作るには最適な場所となっています。 また、これらの集落では新たなデイリークエストを受けることもできます。

新しい評判システムは新派閥とどのように機能するのでしょうか? 両方の派閥のストーリーを体験することはできますか? それとも一方に肩入れすることになるのでしょうか?

レイダーと入植者の両派閥にそれぞれ評判システムがあり、プレイヤーの行動によってポジティブにもネガティブにもなりえます。レイダー側とは敵対関係から始まるのでクレーターの外にいるレイダーは、見つけ次第プレイヤーに発砲してきます。しかし、ランクが上がるにつれて、最終的にはレイダーと同盟を組むことができるのです。これらの新派閥と仲良くなると、便利で強力な装備やレシピを購入できるので、評判は積極的に上げる価値は十分にあるでしょう。

メインクエストでは、プレイヤーは両方の派閥と交流することになります。しかし、プレイヤーがどちらか一方の選択を強いられる場面が登場し、プレイヤーが選択した側は、物語が進むにつれて大きく評判が上がります。もちろんデイリークエストをこなしていくことで、もう一方の派閥とも関係性を築けるようになっていますのでご心配なく。

セリフはどのように手直しされ、もともとのPerkカードシステムとの連携はどうなっているのでしょうか?

「Wastelanders」アップデートでは、『Skyrim』と『Fallout 3』を基準にシステムを設計することで、生きているキャラクターたちと深く楽しい会話ができるようになりました。また、会話での選択肢の数は決まっておらず、プレイヤーのS.P.E.C.I.A.L.や過去の行動に基づいて多くの選択肢が用意されています。

当初はプレイヤーのPerkに基づいて反応を変える予定だったのですが、プレイヤーはPerkカードを自由に交換することができるため、多くの細かい管理が必要となり、楽しさよりもイライラが勝ってしまいました。そこでS.P.E.C.I.A.L.による判定を導入することに決めました。これによりプレイヤーは、自分がどのような人であるか、そして選択してきた決断がストーリー上で反映されていることを感じられるでしょう。

新たに追加されたイベントやアクティビティの種類にはどういったものがありますか?

Wastelanderの新イベントRiding ShotgunとRadiation Rumbleでは、特定のNPCが大きく関わってきます。Riding Shotgunでは、プレイヤーはブルーリッジ・キャラバン隊のボディーガードとして、危険なビッグベンド・トンネルを通るルートで積み荷を背負った2匹のバラモンを護衛します。イベントはブルーリッジのNPCと助けあったり、会話したりしながら進みます。このような交流のユーモアや反応は、『Fallout 76』に新鮮味をもたらしてくれていると思います。

Radiation Rumbleは、エメット山処理場で採掘を行うスカベンジャーたちを手伝うイベントで、レベル50以上のプレイヤーを対象としたパブリックイベントとなっています。エメット山処理場には毒性のネバネバが充満しているだけでなく、動くものは何でも殺そうとする敵で溢れかえっています。すべてのスカベンジャーが死亡してしまうと、ミッション失敗となりますので、スカベンジャーを守るプレイヤーと採掘するプレイヤーでうまく協力し合う必要があります。これら全てを、タイマーとガイガーカウンターが危険を知らせる中で行う過酷なイベントとなっています。

「Wastelanders」に追加されたメインアクティビティのひとつは、クレーター、ファウンデーション、そしてメインクエストで明らかになるみっつ目の場所で販売されるエンドゲームギアを購入するための金塊を集めることです。メインクエストをクリアすると、プレイヤーは「Wastelanders」のデイリークエストやパブリックイベントから債券を入手でき、金プレス機で金塊に交換することができます(1日あたり一定の数まで)。これにより、「Wastelanders」特有のクールな装備をアンロックしていくやり込み要素が増えています。

ではまた、アパラチアでお会いしましょう!

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