Ubisoft社は、『レインボーシックス シージ』のYEAR5シーズン2となるオペレーション「STEEL WAVE」(スティールウェーブ)をPlayStation 4、Xbox One、PC向けに配信開始しました。新たなオペレーターの「Ace」と「Melusi」が登場し、マップ「民家」のリワークや多くのゲームプレイの調整を実施しています。
新オペレーター
Ace
固有アビリティとプレイスタイル
S.E.L.M.A.アクアブリーチャー
ブリーチングという言葉を聞けば、大抵の人は激しい爆発を思い浮かべるかもしれません。ハンマーや電気を除けば、ほとんどの場合火力が使われてきました。しかし、Aceはその常識を変えようとしています。
S.E.L.M.A.アクアブリーチャーは、その名の通り水を使います。水圧によって破壊可能な壁や補強された表面を破壊することができます。破壊したい表面にシリンダーを投げると、S.E.L.M.A.が展開し、作動します。床や天井、ハッチの場合、爆発は1回だけですが、壁の場合はスペースがある限りシリンダーが下に回転していきながら3回爆発します。1回爆発するごとにきれいな長方形の穴が空きます。複数の穴を空けることで、オペレーターが通り抜けるのに十分なスペースを生み出します。
S.E.L.M.A.は非常に汎用性が高く、どんな高さの場所にでも投げることができるなど、多彩な能力を兼ね備えています。そのことを考慮すると、Aceは極めて頼りになるハードブリーチャーであると言えるでしょう。
Melusi
固有アビリティとプレイスタイル
バンシーソニックディフェンス
足下に有刺鉄線があるわけでもないのに動きが遅くなったとしても、驚かないように。よく耳を澄ませてみてください。バンシーによって動きが鈍化しているのです。バンシーは音を発して、Melusiにプレイヤーがいることを知らせます。そうなれば安全な場所まで退避できる時間はほとんどないでしょう。
バンシーソニックディフェンスは、Maestroのイーヴィルアイのように表面に設置可能で、手動による操作は必要ありません。敵が一定の距離まで近付くと、自動的に作動して敵の動きを鈍化させます。破壊可能ですが、防弾性能を持つため、攻撃側が破壊するには特定のアイテムを使用したり、近距離から攻撃を加える必要があります。
バンシーの最大の利点は、一度設置するとMelusiだけでなくチームメイトも同様に使用できるという点です。
マップの刷新: 民家
ついに「民家」マップが大幅に刷新され、さらなる混戦を繰り広げることができるようになりました。できるだけそのカジュアルさを保つことに注力しながらも、よりバランスの取れた仕様にするためにいくつか変更点を加えました。
最初にご紹介する変更点は、民家自体のサイズです。今回の変更で、一部の既存エリアが広くなっただけでなく、南側の各階に2部屋ずつ、そしてそれらをつなぐ階段を含む新たなセクションが追加されました。新たなスペースが追加されたことによって、プレイヤーはより広々とスペースを使ってエリア内を移動できるようになります。また、AVルームと音楽室にも新たな爆弾エリアが追加されています。
他にも変更されたエリアはたくさんありますが、特に注目すべき点は以下の3つです。まずは、ガレージです。破壊可能なドアは1つのみで、アクセスの選択肢を増やすために新たなバリケードが追加されました。ただし、以前と変わらずディフューザーの設置は容易ではありません。次に、これまで作業室だった部屋がウォークインクローゼット付きの女の子の部屋に変わりました。最後に、建物の北側です。メインのドアがふさがれ、シャッターで閉じられていた窓が廊下に変更されたことにより、建物内の見通しが悪くなりました。
生まれ変わったこのクラシックマップでプレイする中で、他にも様々な変更点に気が付くでしょう。リビングと訓練用の爆弾エリアの代わりに、メインベッドルームと男の子の部屋が追加されています。また、ほとんどの床が破壊可能になったので、垂直方向の重要性が増しました。ハッチも、追加されたものもあれば取り除かれたものもあります。全体的に、より楽しく安全にプレイできるマップを目指して改良しています。
AMARUの変更点
Amaruは、常にアクロバティックかつダイナミックなキャラクターですが、私たちが望むほどは予測不能ではありませんでした。今シーズンは、彼女が自身の役割を果たすために必要なツールをいくつか提供する予定です。
フックのアニメーションやタイミングがよりスムーズになるのに加え、何よりも重要な変更点は、バリケードが破壊されるのは彼女が通り抜けた場合のみになる(ただし、以前と同様にフックで窓ガラスは割れる)という点です。今後は、上に移動する際に前もってハッチを破壊する必要がなくなり、1つのアクションで突入することが可能になります。
サブガジェット: センサーアラーム
新たなサブガジェットの調整が完了し、ようやく戦場にデビューする準備が整いました。この投擲式の付着型ガジェットは、情報収集ツールとして不可欠なものです。アンカーだけでなくローマーにも重宝されるでしょう。
センサーアラームは小型であることから、目的地に向かおうとする攻撃側の目に付きにくい場所に設置することができます。アラームが作動すれば、防衛側は混乱した敵を相手に優位に戦いを進めることができます。
統一MMRおよびチャンピオンランク
マッチメイキング評価システムも大幅に改善されます。地域の切り替えによるマッチメイキングの不正を防ぐため、各プレイリストを統一されたMMRに変更します。これにより、プレイする地域によってMMRが異なるということはなくなります。ただし、マッチメイキングランキングは引き続きプレイリストごとに区切られます。
この変更により、ランキングの対象が全世界となるため、現在チャンピオンランクにいる、または目指しているプレイヤーにとっては、トップに到達することがより挑戦しがいのあるものになります。加えて、チャンピオンは単に腕前が優れているというだけでなく、献身的な存在でもあるという側面を強調するために、このランクに到達するための条件を5000MMRに変更し、必要最低マッチ数を100としました。
エリートECHO
別世界や未来のオペレーターたちは何をしているだろうかと想像したことはありませんか? 彼らはそこでもレインボーの一員なのでしょうか? その世界でも善人のままなのでしょうか?
Echoのエリートセットでは、別世界の彼の姿を垣間見ることができます。そこでの彼は、英雄として街を統べる存在です。彼に立ち向かおうとする犯罪者は誰一人としていません。セットには、「天下無双」ユニフォーム、勝利アクション、YOKAIドローン用ガジェットスキン、SUPERNOVA、MP5SD、P229、BEARING 9用ウェポンスキン、「エリート チビEcho」チャームが含まれています。
オペレーターのバランス調整
CLASH
- ClashのSMGの照準がレッドドットからリフレックスの緑色の三角形に変更。
ECHO
- YOKAIの混乱効果からカメラが揺れるエフェクトを削除。
- 混乱効果の長さが動作に影響されないように変更。持続時間は10秒で固定となり、視覚が混乱する度合いも効果中は一定になります。
- 展開型シールドをインパクトグレネードに変更。
FINKA
- Finkaのナノブーストによって蘇生した仲間の基礎体力を5から30に増加。ダウン状態のプレイヤーは、体力が50の状態で復活する(自分の基礎体力30+Finkaのナノブースト分20)
KAID
- サブウェポンとして装備にLFP586を追加。
KALI
- 低速爆薬ランスのフューズタイムを2.5秒から1.5秒に減少
- CSRX 300の射撃時の上向きの反動を改善
- 装備のP22 Mk5をSPSMG9に変更
NOMAD
- サブウェポンとして装備にPRB92を追加。
ORYX
- 壁に突撃したときに受けるダメージを10から5に減少
- 防弾カメラを新サブガジェットのセンサーアラームと入れ替え
- OryxのMP5にアングルグリップのオプションを追加
ELA、ZOFIA
- ボサック姉妹のガジェットのコンカッション効果からマウス感度の変更を削除
YING
- カンデラの数を4から3に変更。- PC版は2020年4月30日に変更済み。
調整と改善
ゲームバランス調整
ACS12に新たなスラグ弾のタイプ
これまで、ACS12の威力が強すぎたり速度が速すぎたりする不具合が発生していました。そこで、よりダメージを制御しやすく、我々の意図に沿ったものになるよう、ACS12に新たなスラグ弾のタイプを用意しました。まずはPCテストサーバーでテストする予定ですので、ぜひフィードバックをお送りください!
プレイ時の快適性
プレイリストガイドのアップデート
プレイリストガイドにもいくつかのアップグレードが実装されました。ランクガイドには現行シーズンが反映されるようになり、全てのランクのチャームリワードだけでなく、自分の過去3シーズンの最高ランクを見ることができるようになりました。
また、クイックマッチのマップローテーションが、シーズンごとに3回ずつ自動的にローテーションされ、現行のマップリスト情報がプレイリストガイドに表示されるようになりました。
音声のローカライズ
新オペレーターのAceとMelusiのフランス語およびロシア語音声は、シーズンのリリース時には実装されません。音声設定をフランス/ロシア語に設定していても、AceとMelusiについては英語の音声が再生されます。そのため、今後言語の音声がアップデートされるまでは、字幕設定をオンにしてAceとMelusiをご利用頂ければと思います。
また、FrostとCapitaoの日本語音声が他のオペレーターと同等の水準にアップデートされました。
ゲームの健全性
マッチのキャンセル
マッチのキャンセルは、プレイヤーがランクマッチ開始時にチームサイズのバランスが取れていないという場合にそのマッチをキャンセルすることができる新機能です(例: 最初のラウンド開始前にプレイヤーが接続を切る、もしくはロビーにいるプレイヤーが10人未満の状態など)。準備フェーズ中に未完成のチームにはマッチをキャンセルするかどうかの投票オプションが与えられます。キャンセルの票が過半数になった場合、マッチはキャンセルされます。キャンセルされたマッチは、キャンセルとして表示され、MMRには影響しません。
なお、放棄ペナルティは以前と変わりません。進行中のランクマッチを放棄したプレイヤーには放棄ペナルティが与えられます。
マッチのキャンセル投票が発生した場合、投票結果が反映される前に退出した場合も放棄ペナルティが与えられます。プレイヤーは、マッチのキャンセル投票の結果が反映され、マッチがキャンセルされるまではゲームに留まっている必要があります。
マッチのキャンセル機能は、テストのためにシーズンテストサーバーに先行実装されます。一般ユーザー向けに開放されるのは、その後になる予定です。
ランクマッチのクリアランスレベルおよびチャンピオンランクの条件変更
- ランクマッチのクリアランスレベルを30から50に変更。
- チャンピオンランクに到達するのに必要な条件として、5000MMRに加えて、現行シーズンでランクマッチ数が100以上という条件を追加。
ブログの最優先課題の記事でも言及したように、これらの変更の目的は、チート使用者がランクマッチにアクセスしにくくすることにあります。必要クリアランスレベルとPvE XPレベルの上限を両方とも引き上げることで、ランクマッチのプレイ環境をチート使用者からより確実に守ることができます。また、追加されたチャンピオンランク条件によって、ランキングに不正に入り込もうとするチート使用者を排除することができると考えています。
ベンチマークアップデート
プレイヤーのハードウェアの仕様やグラフィック設定に関する詳細なパフォーマンスレポートを提供できるようにベンチマークツールを改善しました。なお、今後ベンチマークは「民家」マップではなく、「オレゴン」マップで行われます。値が変化する可能性がありますのでご注意ください。
主な不具合の修正
今シーズンに向けて修正した不具合の詳細については、以下のリンクでご確認ください。
不具合修正リスト(英語)