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任天堂『決算説明会:質疑応答』Switchハードとソフト販売数量の予想、Switchライフサイクルについて言及

5月7日に行われた「2020年3月期 決算説明会カンファレンスコール質疑応答(要旨)」が公開されています。引用して以下にまとめました。

Q1:当期(2021年3月期)の業績予想について新型コロナウィルスの影響のリスク説明があった。ハードウェア販売数量の予想の前提として、どのように生産状況が改善すると想定しているか。ソフトウェア販売数量は、大型タイトルの発売の遅れのリスクをどの程度織り込んでいるのか。デジタル売上高の大きい伸長は当期計画にどの程度反映しているのか。

新型コロナウィルスの影響で2月中国で工場の操業が止まり、主に国内向けのハード出荷が遅延したが、3月以降徐々に回復している。一部の部品の調達が十分できていないものがあるが、生産への影響は夏頃には収まり、通期では販売計画に沿った数量の生産が可能になることを前提としている。仮に長期化し生産に影響があれば、数量を生産できない可能性もある。

当社および協力会社の多くは在宅勤務をしている。社内とは開発環境が異なることから、影響が長期化した場合、計画通り販売することが難しくなる可能性がある。現時点では、計画通り発売できる前提で業績予想を発表している。

デジタル売上高比率の高さは『あつまれどうぶつの森』の影響が非常に大きい。日米欧の5割がダウンロード版を選んでいる。各国「StayHome」(自宅待機)を推奨されていた時期という特殊要因もあったためと考えており、このまま継続する前提で業績予想を組んでいない。

Q2 新型コロナウィルスの影響前後の見通しの違いについて、影響前のNintendo Switchハード販売数量はどのように推移すると考えていたか。ソフトウェアの販売数量予測が保守的に感じるが新型コロナウィルスの影響による開発遅延を織り込んでいるのか。

業績予想に対して大きく上振れした原因はほとんどが『あつまれどうぶつの森』の発売の影響と考えている。その影響を差し引けば、業績予想としては横ばいの数字である。Nintendo Switchはライフサイクルの中盤に入ったばかり、Nintendo Switch、Nintendo Switch Lite と2つのハードがあるため、これまでのハードと異なる成長を目指せる可能性がある。ソフトに関しては、予定通り発売できた場合、数量を期初段階の予想として出せると考え設定をしている。極度に保守的な数字にしたつもりはないし、足元でのNintendo Switchの勢いも反映したうえでの業績予想の数字となっている。

(Q3~Q6は、上述と似た質問回答なので割愛)

Q7 中国でのNintendo Switch のビジネス展開について前記の販売実績と当期の販売計画を教えてほしい

中国の売上高は「連結販売実績」の「その他」地域に含まれている。「その他」地域には、中国以外のアジアや豪州も含まれている。まだそれほど大きい金額ではない。影響も大きくないと想定している。現在中国では3本「NEWスーパーブラザーズUデラックス」「マリオカート8デラックス」そして「スーパーマリオオデッセイ」が発売されている。引き続き、テンセント社と一緒に時間をかけて、中国のお客様に魅力をアピールしていく。

(Q8は、広告宣伝費、Q9は、モバイルなので割愛)

※正確な詳細に関しては、以下任天堂HPにてご確認ください。
Source:「2020年3月期 決算説明会カンファレンスコール質疑応答(要旨)」

https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2020/200508.pdf

Source:IRイベント

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