マイクロソフトは4月29日、Xbox Wireにて、8月1日より「Microsoft Store」のPCゲーム売上高における開発者の取り分を70%から88%に引き上げると発表しました。つまり、手数料が12%へ引き下げられます。(追記:sales net revenue を、純利益から売上高に訂正)
(抜粋)
As part of our commitment to empower every PC game creator to achieve more, starting on August 1 the developer share of Microsoft Store PC games sales net revenue will increase to 88%, from 70%.
すべてのPCゲームクリエイターの皆様がより多くのことを達成できるようにするための取り組みの一環として、8月1日より、Microsoft Store のPCゲームの売上高に対する開発者のシェアが、従来の70%から88%に引き上げられます。
近年、「Apple Store」や「Steam」などが横並びで売上高から30%手数料を開発者から得ていることに対して、市場独占を乱用しているとの批判が上がってきています。例えば、Epic Gamesは2020年8月、Apple Store を独占で訴えたり、つい先日、ゲーム開発者が「Steam」を運営しているValveを独占禁止法および不競争防止法で集団訴訟したりしています。
今後、ゲームのネット販売業者が手数料を見直す動きに発展するかもしれません。
2019年8月31日と少し古い情報になりますが、IGN誌 が分かりやすい「ゲーム小売業者の手数料”比較表”」を作成していたので以下に引用します。GOGなどは、一律に30%ではなく柔軟な対応をしているとのコメントもあります。
裁判では、手数料30%である理由を立証していくと思うのですが、他社が12%で出してきている以上、少し難しいかもしれません。マイクロソフトは訴えられる前に、対応したというのが本音と思います。この発表を見た他社は…