SIEは、PlayStation5向け次世代バーチャルリアリティ(VR)システムに使用する新しい「VRコントローラー」の詳細を発表しました。バナナのお話も出ていましたが違うようです。
デザイン
最初にご紹介したいのは、次世代VRコントローラーのユニークなデザインです。握った際に自然と手にフィットするオーブ型で、手の動きを妨げることなく自由度の高いゲームプレイが可能なことから、ゲームデベロッパーの皆さんにおかれましても、これまでにないようなゲーム体験を実現させることが可能になります。
また、本コントローラーはエルゴノミクス(人間工学)も重視したデザインになっており、握った際もバランスが良く、しっくりと手になじむように設計しています。これまで数十年にわたってPlayStation®プラットフォームで発売したコントローラーから得た知見も活かしながら、あらゆる大きさの手で検証を重ねてまいりました。結果としてVRのゲーム体験に革新をもたらすこの象徴的なデザインを採用いたしました。
特徴的機能
新たなVRコントローラーでは、プレイヤーの皆さんはこれまで以上に直感的にゲームを感じ、操作することができます。DualSense ワイヤレスコントローラーを踏襲する機能をはじめとした、次世代のVRゲーム体験を可能にするその特徴的な機能をご紹介します。
アダプティブトリガー
左右のVRコントローラーそれぞれにアダプティブトリガーボタンを搭載しており、DualSense ワイヤレスコントローラーと同様に、押し込んだ際に抵抗を感じられるようになっています。PS5のゲームをプレイされたことがある方はL2あるいはR2ボタンでおなじみかと思いますが、たとえば、ゲーム内で弓を射る際にその弦の引き絞りを指先で感じることができます。この機能をVRにも適用することで、ゲーム体験を新たなレベルにパワーアップさせることができます。
ハプティックフィードバック
新たなVRコントローラーの形状に最適化したハプティックフィードバックを搭載しており、ゲーム内でのあらゆる感触をさらに強力に、あるいは手触りやニュアンスが感じられる表現を可能にします。岩石がごろごろと横たわる砂漠を横断している感覚や、近接攻撃で拳を交わし合う感覚など、感触の違いがはっきりと感じられ、VR体験の要である映像やオーディオをさらに際立たせることができます。
フィンガータッチ機能
コントローラーには、押さずとも触れるだけで指を認識する機能を親指、人差し指、中指が置かれる3ヵ所に搭載しており、ゲームプレイ中も自然なジェスチャーによる操作が可能となります。
トラッキング
オーブ表面に点在するトラッキング機構により、VRヘッドセットがVRコントローラーをトラッキングします。
アナログスティック/アクションボタン
左のコントローラーには、アナログスティック・△ボタン・□ボタン・グリップボタン(L1)・トリガーボタン(L2)・クリエイトボタンを、右のコントローラーには、アナログスティック・×ボタン・〇ボタン・グリップボタン(R1)・トリガーボタン(R2)・オプションボタンを搭載しました。グリップボタンの用途としては、たとえばゲーム内のオブジェクトを「つかむ」といったときに使えます。